2014/03/20

裏切られた感動 / カフェにて

裏切られた感動


芸能人にお子さんが生まれたという報道を聞きました。その時思ったことがあります。
奥さんの出産に立ち会ったとしましょう。わが子の誕生瞬間にめっちゃ感動したのだけ
れど、数日後、その赤ちゃんは自分の子ではなかったと判明したとします。奥さんの同
窓会の日の一晩の過ちの結果できていた子だったとします。その時、あの立ち会い時に
味わった感動は「嘘だった」となるのでしょうか。
ということです。この場合「嘘となる」と「感動する」の意味を、もっと分析しなけれ
ばいけないと思う。

ゴーストライター騒動にも似たようなことが言えると思っています。





カフェにて


 休日、ひとりでバニラのフレーバーコーヒーというハイカラな商品を頼んでみた。す
こぶる甘く、コーヒーの苦さがほとんど無い。感じられても一瞬であり、これは相当甘
い成分を入れていると思われる。そんな洒落た甘い飲み物を出す店なので、店内を見渡
すと女性のお客さんが多い隣の席も20代前半女性である。話の中身は、仲いい男性を意
識していないけれど、周りの人から付き合ってんじゃないのって言われるから面倒臭い
ことこの上ないがどうしたものかと、友人の女性に相談をしている。聞き手の友人も、
それは驚きであって、実は私も互いに好き合っているのではと思っていたと返す。そん
なん言われると、相手の男性となかよくしずらくなってしまうので、後生だからそんな
勘違いはやめて欲しいし、相手の男性の前でもそんな感じは出さんといて欲しい、とお
っしゃる。

 僕は何も流れていないイヤホンを耳に詰め込みながら、その会話をじっと聞いてい
た。PC画面のサウンドクラウドのタイムラインはずっと停止したままである。なるほ
ど。よくテレビやラジオで話題にされたり、雑誌に書かれているような女性特有の会話
というのは、こういうものに違いない。

 店内の奥のほうを見てみたところ、知っている女性の姿があった。どこで見たのか思
い出してみたところ「鴨川ホルモー」の楠木ふみであった。会った人ではない。そっく
りさんであった。メガネの形が実物より一般ウケしそうな感じである。彼女はPCを操作
していて、それがThinkPadな所がまた魅力的である。Macでもレッツノートでも、それ
以外でもないThinkPadを使っている感じがとても好ましい。だが、しばらく見ていると
似ているのは、PCを前にして前方斜め下を見つめる彼女の姿であって、顔を上げてみる
と、そうでもなく、本物のほうがよい。ただメガネだけはこちらの方が優れた趣味をし
ていると思った。

惚れてる暇もないくらい一瞬でテンションが上がって冷めていった。まあ人生こういう
もんであると思えばショックは、それほど大きくはない。

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