①将棋の歩。
「トキンは金なり」
歩は一歩づつしか進めません。
しかも進んだら、もう戻れない。失敗してもやり直しはきかないのです。
ですから、その一歩は他の駒よりも重く、遅い。
歩は時に簡単に捨てられます。
それは戦略上の必要な手であったり、他の駒を守るための犠牲でもあります。
一枚無くなっても、あと八枚あるという理由で、相手からも調達が容易という理由から、
そんな扱いを受けるのでしょう。
歩は、今を懸命に過ごしても、事がうまく運ばない人から共感を持たれているのではないでしょうか。
始めは、飛車、角、金、銀になると意気込んで社会という碁盤の目に出た人たち。
あきらめず慎重に前へ進んでいけば、金になれる歩への共感は少しくらいあると思います。
何て言ったって、僕がその一人ですから。
だから、今日、途中から勝負をあまり気にせず、愛着の湧いた一枚の歩を「と金」にしました。
王将ですか?
そんなもの、相手にくれてやりましたよ。
彼には共感できませんから。
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