2010/05/28

ウソだらけのホントのイベントのモウソウ

考えついた。

映画には予告編がある。

それは、その映画が数ヵ月後にやることを宣伝するため、

興味を持ってもらうため、観てもらうための

魅力的なシーンの断片から構成された2~3分間の映像である。

いわば、道具的な映像。

もし、その映像だけを集めた映画祭があったらどうだろう。

放映される映像は全て予告編。本編はなし。

それは、本編のための予告編ではなく、

予告編のための予告編としてある。 それだけで完結している。

あたかも、

全米を泣かせたような、

興行収入歴代1位のような、

アカデミー賞4部門受賞のような、

あの話題の恋愛小説の実写化のような、

ウソ予告編。

それはその映像の道具としての機能を無視したのではなく、

むしろ、その目的を最も果たしそうなウソの機能の発明。

機能しない機能の発明。

ただ飾られるために作られた茶碗のようなもの。
(ここでは「美」を機能と区別してます。「美」が機能かは、別の機会に考えられたらいいな。
そして「用の美」に関しては友人ともう少し話してから考えよう。)

実際には、そんな映画は撮られていないのに本編を期待してしまう。

そんな予告編に賞を贈る「予告編だけ映画祭」があったら面白いなと、

そう思いました。

あ、もう あったらどうしよう。。。

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