2014/01/31

「生き様」の意外な由来

生きていくありさまを意味する「生き様」という言葉がある。実はこの言葉、「死
に様」の派生語らしい。昔の人は「死に様」をまず世界の出来事として切り取っ
た。その後、対義語として「生き様」が生まれたということ。

「花は桜木 人は武士」ともいうように、散るときのいさぎ良さや儚さにある種の
美しさを感じてきた国の人らしいっちゃらしい。

それで思い出したのが、時代小説や漫画を読んでいると出てくる「辞世の句」。
これは、人生の終わりに詠まれるこの世との別れの歌のことで、吉田松陰や高杉
晋作のものが有名だったりする。予め考えられていたものも多いようで凝ったも
のが多いのだけれど、
親も無し妻無し子無し版木無し
金も無けれど死にたくも無し
という面白いものもある。これは林子平のもの。さすが寛政の三奇人の一人。



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