2012/08/19

出会いの強制力

結構前で、引っ越す前のことです。

カフェで本読もうと思ったんですけど、
横のカップルがよくしゃべって集中できなかったんです。

もういいや、と思って、そっちの話に聞き耳たててたんですが、
どうもカップルじゃないみたいんですね。

合コンか共通の友人を経て仲良くなったあとの
初めてのデート(?)っぽいお話をしているんです。

サークルはどこに入ってるの、とか。
バイトは何やってるの、とか。
〇〇ちゃんは〜〜なんだよー、とか。

で、二人のこの先についてちょっと不安になったことがあって、
好きな音楽と好きな漫画についてしゃべっているとき、
男子の方は「EXILE」とか『カイジ』とか言っているんだけど、
女子の方は「アジカン」とか「浅野いにお」とか言っていて、
男性の方がポカーン気味なんですね。


こりゃ、次のデートはないかなー、とか勝手に想像していたんですが、


でも、そうやって趣味のベクトルが一致しない二人が出会って
デートする強制力ってすげーなーとも思ったんですね。

普通のコミュニティでなかなかつながらない二人を
出会わせてしまう合コンや共通の知り合いの強制力みたいなものはすごいな、と。

サプライズとSとM

ふと、思った。

結婚式や二次会での本当のサプライズは、
サプライズが何もないことなのではないか。

それほど結婚の場で、
サプライズの既成事実化が起こっていると思う。
(でも、このことが悪いことは思っていません)


そのことを思った時、
大学時代に学科のT先生とお酒を飲みながらの
SとMの話を思い出した。


その先生曰く
ただイジられて、それを喜んでいるのでは、本当のMではない。 
どうしてもイジって欲しいときにイジられず、自分の状況を俯瞰して見て、
「そのMな欲望の満たされなさ」に快感を感じる。これこそ真性のMである。
そしてSに関しても同様である。
というお話。


さすがその業界では、変人で有名な先生。
これを聞いて、とても納得した。

だから、結婚のサプライズに関しても、
上のようなことを思ったのかもしれない。