多くのセール品の中から、なぜ手にとったかというと、
会社の人が昔メールで勧めていたのを思い出したから。
あと『陰翳礼讃』を買ったのにちゃんと読んでいないことを思い出したから。
この本を読んでも、そちらを読んだことにはならないのですが。
この本は辻静雄という美食家兼教育家の伝記的小説。
この人がいなければ「料理の鉄人」はあれほどの番組になっていないだろうし、
「ビストロスマップ」すら、今のようなかたちで存在しているかわからない。
それほどの人間のお話です。
ただ読んで面白いだけではなく、
抱えている問題意識とか、目標によっては、
強く背中を押してもらえる本になるかもしれません。
文章も平易でスラスラと読めてしまう、
そういった快感もあります。
どこかのレビューに書いてあったかもしれないけれど、
温泉旅館の部屋でダラダラ読んで面白い本なのかなと思いました。
この微妙なニュアンスは読めば分かる。
(他にもこういう本はたくさんあると思う)
そして、その日の夕食の見方が少し変わるはず。
読み終えたばかりで、
僕は、まだこの本の魅力のすべてを言葉にできていないのですが、
近いうちに書こうと思う。
いい本を読んだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿