2013/04/09

そんなことは実は歴史の中で一度もない。


R25(No.327)で伊集院静さんが言っていたこと。

「働く場がない者もいる」というライターさんの一言に返した言葉がこれだった。

そんなことは実は歴史の中で一度もない。
“好きな仕事がない”だけ。(省略)。
自分が好きで得意だと思うことで失敗すると
“わかってくれない”って思ってしまうが、
不得意な分野だったら、
自分の努力がたりないからだと思い、人は努力する。

憧れている仕事や、やりたい仕事は、
たくさんではないが、誰にでもいくつかある、
と思っている。

そしてその理想の周辺に、やりたい仕事ではないが、
お金をもらえるしやってもいいかな
という仕事がある。

そして、どちらかと言うと後者のほうが活躍できたりする。

自分の理想や「〜ねばならない」みたいな思い込みがないから、
人のアドバイスは素直に受け入れられるし、
やってみる事で気づく改良点や工夫点が見つかる。
その発見は、挑戦になり、自分の可能性を伸ばすポイントになり、
やがて、やりがいになる。

希望していない仕事のほうが、
欲望(お金)ベースで臨んでいるから
楽しさを感じられるハードルは低い。

逆にやりがいベースで仕事に臨むと、
「こんなはずじゃなかった」と、
高すぎた理想のハードルの下を現実がくぐっていく、
というようなことが起こる。

思い描いた理想の周辺にこそ、
思いがけぬ現実(いい意味で)があったりする。

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