2013/12/27

2013年の聴き納め

最近、聴いてる音楽です。



■In the blue shirt


Fogpak #8で知った。





■Sunny


ChillwaveとかDreamwave、Dreampopというジャンルが好きな人には
ウケるんじゃないか、と思っています。
オーストラリアの人たち。
何で知ったか忘れた。
気づけばサウンドクラウドでフォローしてた。

2013/12/23

虎の金を借る猪

先日「俺のかばんには5000万円が入る!」と言った人がいました。
実際入れてみたところ、無理やり押し込みギリギリ入ったかのように見える。
が、ファスナーは閉まらない。

見てないものを見たように言う。
やったことがないものをやったように言う。
知ったかぶりは誰にもあります。

先日の深夜寄席で観た『茶の湯』もそういう噺でした。
噺家さんの表情や動きがあったほうが面白いのですが、
残念ながらYouTubeにあったのは、音声だけのもの。
始めの4分はマクラです。

【 三遊亭金馬 茶の湯 】(31分16秒)

2013/12/21

冬至前

最近、恐ろしく寒い。
雪や雹も降るほどらしく家にはいっても、まだ寒い。
手を洗う水がぬるく感じられたのには驚いた。

部屋で一枚羽織ってもまだ足りず

貧者は安酒を以て衣と為す

ということで二枚目を羽織る代わりに安酒を燗にした。
お銚子とお猪口の趣はなく、湯のみで飲んだが、おいしく暖まれた。


今では、お酒を電子レンジで簡単に温められるが、
昔は少し時間がかかったのかもしれない。

昔、酒好きの男が 夢の中で酒を手に入れ、
せっかくだからと、燗にして飲もうとする。
酒も温まり、いよいよ口をつけようという時、
夢が覚めてしまう。
起きて一言「しまった。冷やにしとくんだった」

という小咄を聞いたことがある。


また、こういう温め方もある。

寒い日、男が帰宅した。
「今夜は熱燗がいい」と言ったところ、
「準備するから先に風呂に入っておいで」と奥さんが答える。
しかし、風呂あがりに出されたのは、冷やのお酒。
「おい、これ冷やだよ」と尋ねたら、
「飲めば、あったまった腹ん中で燗になる」と奥さん。

これは、知り合いのおじさんの話。


最近寒いのは当たり前で、 2013年12月22日には冬至を迎える。

かぼちゃ料理は男一人では手に余るので、
柚子をお湯に入れるだけの柚子湯につかりたい。
柚子湯は血行を促し体を温め、風邪の予防にいいようで、
江戸時代からの知恵である。
また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、
「苦労が実りますように」との願いもあるとのこと。
一陽来復。日の照る時の回復に合わせ、新たな希望が込められている。

ならば、自分は何の実りを願うか。
宝くじの当選、新たなスキルの習得、人生航路の順風など。
考え出せばきりがないが
その中で思ったことがある。
そもそも自分は何かを実らせるほどの苦労をしているのだろうか。

柚子湯の中で、あらためて自分に問いたい。

2013/12/14

あわてんぼう

「あわてんぼう」とかけまして、
「同じ背丈のカップルの気持ち」ととく、
そのこころは、「しんちょうさがほしい」


最近、とあるミスから家のインターネットのプランが変わってしまって、
ごっつ不便になってしまいました。
ちょうどモバイルルーターを変えようと思っていたところ、
ルーター変えませんかと電話がかかってきたので、
お願いすると、残念なことにプランまで変わっていた。
慎重によく調べるべきでした。
軽はずみに、決めてしまうのはいけません。
2013年最大の珍プレイです。



まもなくクリスマス。
昔は、サンタクロースにも、そそっかしい人がいたようです。

クリスマス前に家へやってきて、煙突のぞいて落っこちて、
仕方がないから、子どもと踊る。
早すぎたことに気付いて「また来るよ」と帰るとき、
「おもちゃを忘れちゃダメだよ」と子どもから釘をさされる。

『あわてんぼうのサンタクロース』で歌われています。



こういった人を、昔は「粗忽」と言いました。
落語にも粗忽な人は出てきまして、
そういう人は、上のサンタに輪を掛けてそそっかしい。
でも、歌や人のハナシに出てくる粗忽な人は、
どこか愛嬌があり、憎めなかたったりします。
まあ、それは聞いてる私らは関係ないからであって、
相手する人や本人にとっては、そうでなかったりもしますが。



【 古今亭志ん朝 堀の内 】(20分03秒)

2013/12/11

酒と年末の噺

忘年会の季節がやってまいりました。

酒飲みは
奴豆腐にさも似たり
はじめ四角で
末(すえ)はぐずぐず

と、江戸の時代にうたわれているように、
昔から、お酒にだらしない人はいたようです。

今でも、はじめは背筋をピンと伸ばして飲んでいても、
しまいには乱れて、べろんべろん。
幹事なのに忘年会だからって飲み過ぎて、トイレで寝ちゃって、
起こしても「あ、すいません。お先に失礼します」なんて言って、
間違って上司の靴を履いて帰宅なんて人もいるかもしれません。
んー、いないか…。


お酒が発明されたのは紀元前4000年とか5000年よりも前とのこと。
それでも今日、そういうだらしのない人間が残っているということは、
彼ら/彼女らに、それなりの何かしら魅力があるということなのでしょうか。
だから、惚れる人がいて、夫婦になって、子が生まれ、
血は争えず、その子もやがて…
ということなのかもしれません。
いや、無いか…。
飲んでからの品行の良さと、
遺伝子的なトコロは関係しているかはわかりませんし…。


最近、落語に関する本をいくつか読み、知ることが多くありました。
すると、どうやら年の瀬にやる定番の噺があるらしい。

これもまた、お酒にだらしない男の噺。

【 古今亭志ん朝 芝浜 】(46分09秒)

2013/12/06

鏡月の石原さとみさん / 黒ラベルの宮藤官九郎さん / なぞかけ20131206

1)鏡月の石原さとみさん



「間接キス、してみ」と言わせた人、ぐっじょぶ。
この言わせ方を演出してOK出した人、えくせれんとだと思いました。

調べたら、このシリーズ全部よかった。



2)黒ラベルの宮藤官九郎さん



妻夫木さん:愛とは?
宮藤さん:オレは大体裏返して出すもんだと思ってますね、愛情は。
妻夫木さん:おお~。
宮藤さん:表にして出すもんじゃねえだろ~って。

愛情に限らず、ひとの思いや優しさも、そういうものなのかもと思います。

行動や言葉として、目に見え、耳聞こえる愛情よりも、
愛情を、その原因として生まれたふつうの何気ない行動や言葉のほうが、
本や映画で、ひとの心を打つ事が多いのは、そういうことだからなのかなと
感じました。

相手に伝わらなきゃ意味ない、というのはあると思いますが。

3)なぞかけ20131206

「売れない文筆家」とかけてまして、
「正直者」ととく、

そのこころは、
「かくしごとなし」

2013/12/05

賞味期限 / ラスキンの言葉 / 碇司令の言葉

1)賞味期限

すぐ側のペットボトルの表示を見ると、賞味期限が切れていた。
ラベルには「天然水」と書かれている。

「賞味期限の切れた天然水」って何か違和感ある。



2)ラスキンの言葉

人生は短い。この本を読めばあの本は読めないでいる。
というのがあります。

これは本に限られたことではない。
何かを選ぶことで何かができなくなったり、
諦めたりしなければいけないことって、たくさんあるな思いました。



3)碇司令の言葉

自分の願望は、あらゆる犠牲を払い実現するものだ。
他人から与えられるものではない。
シンジ、大人になれ。
なんかグイグイきた。


ーーー

▼最近聴いてる。
このまえtofubeatsさんも何かでDJしてるときかけてた気がする。

2013/12/02

昨日の発句は今日の辞世


肌が白いと褒めるなら
心の赤さも見て欲しかった
男と女のけものみち
恨みも グチもないけれど
せめて抱きたい 春の夢
絵模様哀し『友禅流し』
牧村恵美子さんです

玉置宏さんというすごい方がいたことを、この前知りました。
歌謡曲のテレビ番組「ロッテ歌のアルバム」の司会者をされていて、
曲が始まる前のイントロ中に曲の世界を垣間見せるナレーションをはさむという。
上のものも、そのナレーションの一つで、他にも多くの名ナレーションを生んでいます。
そこでは俳句や短歌のように五文字や七文字のフレーズを用いていることが
多いのですが、玉置さんの本を読めば、やはり川柳を勉強されていた。
やはり七五調や五七調は、日本人にはリズムよく聞こえるのでしょうか。


少し昔の話をしますと、11月28日は「時雨忌」と呼ばれております。
『更級紀行』『奥の細道』などで教科書に出てくる松尾芭蕉の命日が現代の暦になおすと11月28日。
時雨忌と言う名前の由来は、ちょうど今が時雨の季節だからということらしい。
まんまですね。

死の数日前、芭蕉は「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」と詠んだそうです。
翌日、弟子が辞世の句について聞くと「昨日の発句は今日の辞世、今日の発句は明日の辞世、
わが生涯の一句として辞世ならざるなし」と答えたといいます。
一日一日を丁寧に生き、詠んだその句が辞世となってしまってもいいように、
すべての句を詠むという俳人としての気概でしょうか。

気づけば十二月。
今年、自分は何をして、何ができなかったか。またはやり残したか。
一年を振り返ることが多くなりました。
それも大事だけれど、今日一日の時間をどれだけ丁寧に使ったかを
毎日問い続けることも忘れてはいけないな、
と思った微熱と二日酔いの夜でございます。

クリスマスや忘年会でお酒が美味しい季節です。
この曲で、今日はおしまい。
言えないことを 言いたくて
飲めないお酒を 飲みました
見れない夢が 見たくって
切ないうそも つきました
みんな溶けてく グラスの氷
恋も 涙も 想い出も
『酒と泪と男と女』
河島英五さんが唄います
(これも玉置宏さんのナレーション)


2013/12/01

赤と緑

補色の話ではない。
ポケモンでもない。
スタンダールとかも関係ない。
あれは『赤と黒』だ。



アメリである。
この季節になると、急にピックアップされていたりする。
この映画で強調して使われている色が「赤」と「緑」。
クリスマスカラーと一緒というのが理由だと思われる。

ストーリーは、クリスマスに関係無かった気がする。
たまに気の利いたセリフが出てきていた。


愛のない女は太陽のない花。すぐ枯れるわ。 

チャンスとは自転車レースだ。
待ち時間は長く、たちまち終わる。
チャンスがきたら思い切って飛び込まねば。

あなたは野菜以下ね。野菜には芯があるもの。


セリフは、ストーリーの文脈の中でこそ生きてくるものなので、
書いただけでは、伝わんないかもしれない。


こじらせていると言われる人には好かれる映画ではと思っています。

---

▼最近聞いた曲




"よるふわ*スルメイカ"と言うらしい。
ローファイ、チープポップ。